エックスサーバー「新サーバー簡単移行」で表示速度はどう変わる?画像付き移行手順で詳しく解説

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エックスサーバー「新サーバー簡単移行」で表示速度はどう変わる?画像付き移行手順で詳しく解説

は業界でも1、2を争う人気のレンタルサーバー。

老舗で安定性も抜群、長く運用するならエックスサーバー

と思って契約した人も多いはず。

でもあなたが使っているそのサーバー、ちょっと古くないですか?スペックも一昔前の…

でも契約したのが数年前なんだから仕方ないじゃない…

わかります、私も昨日までは同じでした。

でも本当は最新の高スペックサーバーで「ページ表示速度が高速!」とか「アクセスが集中しても安心!」とか言ってみたい。

近年はSEOでもページ表示速度が重要だし、サイトがダウンして収益取りこぼしてもいやだし…

今回は、数年前にエックスサーバーを契約した人でも、最新スペックのサーバーを使う方法を解説します。

無料でできるので、まだやってない人は普通に損してますよ。

目次

エックスサーバーで新サーバーに移行するべき理由

では、古いサーバー環境を利用しているユーザーでも最新のサーバー環境が利用できる「新サーバー簡単移行」が無料で利用できます。

新サーバーでは高速CPU「AMD EPYC(Rome世代)」や「オールNVMe」、搭載メモリの倍増などサーバースペックが大幅に強化

新サーバー移行で次のようなメリットがあります。

  • アクセスが集中した場合でもより高速で安定したサイトの運用が可能
  • Webサイトの表示速度が高速化
  • プログラムの処理性能が高速化

実際に私が新サーバーに移行する前後のスペックは次のとおり。

エックスサーバー 新旧サーバースペック

「新サーバー簡単移行」は無料で利用可能。

近年はSEOの観点からもサイト高速化は非常に重要な要素のひとつです。

最新ハードウェアでより安定的な運用ができる新サーバーに移行しない理由はありません

エックスサーバー「新サーバー簡単移行」
メリット
  • アクセスが集中した場合でもより高速で安定したサイトの運用が可能
  • Webサイトの表示速度が高速化
  • プログラムの処理性能が高速化
デメリット
  • 移行作業が必要

新サーバーに移行するための事前準備

「新サーバー簡単移行」を使えば、実は事前準備はほとんどいりません。

数少ない確認ポイントを載せておきます。

新サーバーへ移行できる人、できない人

新サーバー簡単移行を利用できるのは、サーバーアカウントが以下の範囲内の人。

sv1.xserver.jp ~ sv13000.xserver.jp

サーバーアカウントの確認方法はこちら
STEP
エックスサーバー管理画面にログイン

エックスサーバーの管理画面にログインすると、「サーバー番号」にサーバーアカウントが記載されています。

エックスサーバー サーバーアカウント

また、サーバーアカウントが対象でも、次の条件に当てはまる場合は新サーバー簡単移行を利用できません。

新サーバー簡単移行の対象外
  • 最新サーバー環境で非対応のPHPバージョンが選択されている場合
  • 独自SSLの発行申請中の場合
  • 「独自IPアドレスあり」の独自SSL設定が存在する場合
  • サーバー利用期限が1ヶ月以内の場合
  • その他、移行作業で引き継ぐことができない設定情報が存在する場合

新サーバーに移行されないデータ

新サーバー簡単移行を使えばほとんど全てのデータが自動的に移行されます。

しかし次のデータだけは移行の対象外です。

移行対象外データ
  • アクセスログ、エラーログ
  • 自動バックアップで取得したバックアップデータ
  • パーミッション設定によりユーザー権限でアクセスが不可なディレクトリ(フォルダ)、ファイル

ログなどは無くても困らないデータではありますが、必要であれば事前に別途保存しておきましょう。

移行作業中にできないこと

新サーバー簡単移行での作業中は、以下の操作ができません。

移行作業中にできないこと
  • 対象サーバーのプランの変更
  • 対象サーバーへのオプション独自SSLの新規追加・更新
  • 対象サーバーの解約
  • 対象サーバーに追加している独自ドメインの解約
  • 対象サーバーに追加しているオプション独自SSLの解約
  • サーバーパネルの各種操作の利用

特にサーバーパネルが利用できなくなるので、移行中はサーバーの設定変更が一切できなくなります

必要であれば事前に調整しておきましょう。

新サーバーに移行するための事前準備

新サーバー簡単移行ではアクセス制限が設定してあるディレクトリ(フォルダ)、ファイルはコピーの対象外となります。

移行前にアクセス制限を一時的に設定し直すか、移行後に手動でコピーし直してください。

移行作業後も一定期間は旧サーバーにアクセス可能です。

アクセス制限の確認方法はこちら
STEP
「アクセス制限」ページを開く

エックスサーバーのサーバーパネルから「アクセス制限」をクリックします。

サーバーパネル アクセス制限
STEP
アクセス制限を確認するドメインを選択

アクセス制限を確認するドメインを選択します。

ドメイン選択画面
STEP
アクセス制限を確認する

アクセス制限が「OFF」になっていることを確認します。

エックスサーバー アクセス制限設定

新サーバーに移行する実際の手順

ここからは実際に新サーバーに移行する手順を解説します。

新サーバーへの移行は次の4STEP。

STEP
データコピー申請(約3分)

現在のサーバーから新サーバーへの「データコピー申請」を行います。

STEP
データコピー(数時間〜最大72時間程度)

エックスサーバー側で必要なデータをコピーしてくれます。

混雑状況によりかかる時間が変わってきます。(私は2時間程度で完了しました)

STEP
動作確認(約5分~)

データコピーのログ確認や、実際に新サーバーにアクセスして動作確認を行います。

STEP
サーバー切替(約3分)

動作確認で問題がなければ新サーバーへの「サーバー切り替え」を行います。

実際の作業時間は合計で10分程度。

わずか数クリックで新サーバーに移行できます。

ここからは各手順を画像付きで詳しく解説します。

データコピー申請

データコピー申請後は元のブログを更新しても新サーバーには反映されません。

記事などの更新はデータコピー申請前にすましておきましょう。

STEP
「新サーバー簡単移行」画面を開く

エックスサーバーへログインし、画面左側の「新サーバー簡単移行」をクリックします。

エックスサーバー 新サーバー簡単移行
STEP
「データコピー申請」を行う

移行するサーバーの「データコピー申請」をクリックします。

新サーバー簡単移行 データコピー申請

内容を確認し、「データコピー申請」をクリックします。

新サーバー簡単移行 データコピー申請

データコピー申請を受理しました。」と表示されれば申請完了です。

OK」をクリックします。

データコピー申請を受理しました。

画面が「データコピー中」に変わっています。

新サーバー簡単移行 データコピー中 未定

申請した内容は登録してあるメールアドレスにも届きます。

新サーバー簡単移行 データコピー申請メール

この後はエックスサーバー側で順番にデータコピー処理を行ってくれます。

データコピー開始、完了のお知らせがメールで届くまで待つことになります。

データコピー

STEP
データコピー開始の案内(メール)を確認

データコピーが開始されると、エックスサーバーからメールが届きます。

新サーバー簡単移行 データコピー開始メール

「新サーバー簡単移行」画面を確認すると、データコピー中画面が「未定」から「構築中」に変わっています。

この手順(画面の確認)は飛ばしてもOKです。

新サーバー簡単移行 データコピー中 構築中

データコピー完了メールが届くまでもう少し待ちます。

STEP
データコピー完了の案内(メール)を確認

データコピーが完了すると、エックスサーバーからメールが届きます。

私は完了メールが届く前に画面でコピー完了を確認し、次の作業をしてしまいました。
その影響か、完了メールが届きませんでした…
なので完了メールのスクショはなしです、すみません…

STEP
データコピー完了を画面で確認

「新サーバー簡単移行」画面を確認すると「データコピー中」から「データコピー完了」に変わっています。

新サーバー簡単移行 データコピー完了

次は実際に新サーバーにアクセスして、Webサイトが正常に動作するかを確認します。

動作確認

STEP
移行元・移行先サーバーを確認

「新サーバー簡単移行」画面下部にある「移行元・移行先への操作」をクリックします。

新サーバー簡単移行 移行元・移行先への操作

移行元・移行先サーバーのスペック情報が確認できます。

新サーバー簡単移行 移行元・移行先サーバーの情報確認

ここに表示されているIPアドレスは、STEP3の動作確認時に必要になります。
メモしておくと便利です。

移行元・移行先のディレクトリにアクセス

ファイルマネージャ」をクリックすると、移行元・移行先サーバーのディレクトリにアクセスすることができます。

コピーできなかったファイルもここから確認できます。

phpmyadmin(MariaDB10.5)」をクリックすると、DBに直接アクセスすることも可能です。

STEP
データコピー実行ログを確認

「新サーバー簡単移行」画面下部の「データコピー実行ログ閲覧」をクリックすると、データコピー処理のログを確認できます。

新サーバー簡単移行 データコピー実行ログ閲覧ボタン

各項目が「ok」になっていればデータコピーは正常に完了しています。

「mirror: Access failed」などの表示があれば、何かの原因でコピーが失敗しています。

新サーバー簡単移行 データコピー実行ログ閲覧

詳しいログの見方は↓のページで確認してください。

STEP
新サーバーにアクセスして動作確認

ここでいよいよ新サーバーにアクセスして実際にWebサイトが正常に動作するかを確認します。

ですがその前に、動作確認用に元のサーバーで何でもいいので設定を更新しておきます。

私は記事を下書きに追加しておきました。

ID「22875」の下書きを追加しておく

新サーバーへは、パソコンのhostsファイルを編集してアクセスします。

hostsファイルの編集については↓のページを参考にしてください。

hostsファイルを編集したら、通常通り自分のWebサイトにアクセスしてみましょう。

いくつかページを閲覧して、正常に表示されることを確認します。

確認出来たら、先ほど元のサーバーで設定した内容が反映されていないことを確認してみましょう。

私は下書きを追加したので、新サーバーでは追加されていないことを確認します。

ID「22875」がないので新サーバーに切り替わっている

新サーバーで正常動作が確認出来たら、最後にサーバーを切り替えて完了です。

データコピーが完了したのに新サーバーにアクセスできない

データコピーが完了しても、移行先サーバーにアクセスできるのは指定された時間以降になります。

新サーバー簡単移行 アクセス可能な時間

時間前にアクセスすると、次のような画面になります。

時間前にアクセス

時間ちょうどにアクセス

私の場合は3分経過した頃から正常にページが表示されるようになりました。

逆に時間を過ぎても画面が表示されないのは、データコピーに失敗している可能性があります。

もう一度ログを確認してみましょう。

サーバー切り替え

STEP
サーバー切り替えをして移行を完了

正常動作が確認出来たら、最後に移行先サーバーに切り替えます。

「新サーバー簡単移行」画面で「サーバー切り替え」をクリックします。

新サーバー簡単移行 サーバー切り替え

内容を確認し、画面下部の「サーバー切り替えをする」をクリックします。

新サーバー簡単移行 サーバー切り替えをする

サーバー切り替えが完了しました。」と表示されれば作業は完了です。

OK」をクリックします。

切り替え処理には1分ほど時間がかかります、あせらずに待ちましょう。

新サーバー簡単移行 サーバー切り替えが完了しました

これで新サーバーへの移行完了となります。

新サーバー簡単移行 移行完了

移行完了メールも確認しておきましょう。

新サーバー簡単移行 移行完了メール

Xserverで新サーバーに移行した結果、ページ表示速度は…

で新サーバーに移行した結果、ページ表示速度が速くなったのか測定してみました。

結果を先に言うと、

目に見えて早くなるわけではない

という感じです。

移行前、移行後の比較①

新サーバー簡単移行 移行前後 ページ表示速度比較
当サイト(toriblo.net)のページ表示速度はあまり変化なし

移行前、移行後の比較②

新サーバー簡単移行 移行前後 ページ表示速度比較
別サイトでは若干ページ表示速度が改善

結果的にページ表示速度はそこまで変化がありませんでしたが、サーバー基盤としては最新でより安定した運用が可能になっています。

もう少しアクセスが増えてきたときに効果が現れるのかもしれません。

私が使っている元のサーバーが比較的新しいサーバーだったのもあるかもしれません。

実際にかかった作業時間(自分で操作した時間)は多く見積もっても10分程度。

無料で最新のサーバーが利用できるので、結果的にはやって良かったと思います。

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この記事を書いた人

本業であるSEの経験を活かして、IT情報をちょくちょく発信中。使ってよかった商品もレビューしてます。

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